
イタリアの革新と英国の詩情が出会い、Kartell|カルテルとLiberty|リバティによる新たなデザインプロジェクトが誕生しました。
両ブランドが共有する「品質」「革新性」「美意識」を軸に、最先端技術と150年の歴史を持つテキスタイルの芸術性が融合。
家具という存在が、空間に詩的なリズムと深い物語性をもたらします。
Kartellのミニマルで構造的な美しさに、Libertyの繊細で豊かなパターンが重なることで、プロダクトは単なる機能を超え、視覚と感性に訴えかけるアートピースへと昇華しました。
<目次>
1.ブランドの背景:Liberty|リバティが紡ぐ詩と歴史
2.技術と詩情の融合:グラフィックインプレッション
3.再解釈されたデザイン:空間に宿る物語
4.採用パターンの一部をご紹介
5.プロダクトのご紹介
6.まとめ
1.ブランドの背景:Liberty|リバティが紡ぐ詩と歴史

1875年、ロンドンで誕生したLiberty|リバティは、アールヌーヴォーの流れを汲む繊細な花柄や幾何学模様で知られるテキスタイルブランド。
そのデザインアーカイブは5万点以上にのぼり、エルメスやミナペルホネンなど、世界的ブランドとのコラボレーションを通じて、時代を超えて進化し続けています。
Libertyのプリントは、単なる装飾ではなく、自然や文化、記憶を織り込んだ“語る柄”。Kartellとの融合により、その物語が家具の構造に刻まれることとなりました。
2.技術と詩情の融合:グラフィックインプレッション
Kartellが誇る最新工業印刷技術「グラフィックインプレッション」によって、Liberty|リバティの繊細なパターンが3D曲面にまで高精度で再現可能に。
背もたれや座面といった立体的な構造に、花々や羽根、幾何学模様がまるで浮かび上がるように描かれ、装飾が構造の一部として息づきます。
この技術革新は、家具における「装飾=外付け」という概念を覆し、構造そのものが美を語る新たなアプローチを提示しています。
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エイチエイチエイチグラフィックインプレッション
くわしく見る
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3.再解釈されたデザイン:空間に宿る物語

Kartellの代表作にLibertyの柄が纏われることで、プロダクトはまったく新しい表情を見せます。
ピエロ・リッソーニによる「Plastics」シリーズでは、屋外対応のLibertyファブリックが採用され、幾何学と花柄が空間にリズムと詩情を添えます。
モダンな構造に繊細な装飾が重なることで、家具は空間の中で静かに語りかける存在へと変化。
優雅さと遊び心が共存する、まさに“詩的な構造美”が生まれました。
4.採用パターンの一部をご紹介
Kartellのプロダクトに採用されているリバティパターンを一部ご紹介します。
「パトリシア」
インド更紗に着想を得た精緻な花柄
※エイチエイチエイチファブリックに採用
「ムーンフラワー」
一夜限りの花を描いた幻想的な構成
※エイチエイチエイチグラフィックインプレッションに採用
「メイブル」
17世紀のインディアンチンツを再解釈
※エイチエイチエイチグラフィックインプレッションに採用
「ハーベスト・タイム」
ツリー・オブ・ライフを現代的に表現
※エイチエイチエイチグラフィックインプレッションに採用
「タンブリング・ワイルド」
羽モチーフのストライプコラージュ
※エイチエイチエイチグラフィックインプレッションに採用
「タンバ」「オビチェック」「アルテミス」
自然界の神秘と色彩を再構築
※カーラアウトドアリバティ、プラスティックスアウトドアリバティ、クッションL、クッションMに採用
その他、「フラワーズ」がエイチエイチエイチファブリックに採用されています。
5.プロダクトのご紹介
リバティパターンを纏ったコレクションをご紹介します。
エイチエイチエイチグラフィックインプレッション
エイチエイチエイチファブリック
エイチエイチエイチ(Her Highest Highness)は、「座る」という日常的な行為に新たな意味を吹き込みました。
この椅子は、単なる家具ではなく、座る人の姿勢や存在感を美しく引き立てる“現代の玉座”として設計されています。
そのフォルムは、自然と品格ある所作を誘い、座る時間そのものに威厳と静かな高揚感をもたらします。
最先端の印刷技術「グラフィックインプレッション」により、複雑な3D曲面にリバティパターンを精緻に再現。
視覚的な鮮烈さと繊細な美しさが共存する、まさにアートとテクノロジーの融合です。
2025年には、世界的に権威あるデザイン賞「コンパッソ・ドーロ」を受賞。
エイチエイチエイチは、機能美と精神性を兼ね備えたプロダクトとして、国際的な評価を確立しました。
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エイチエイチエイチグラフィックインプレッション
くわしく見る
カーラマットアウトドアリバティ

カーラアウトドアリバティは、屋外空間に美と知性をもたらす一脚です。
フィリップ・スタルクによるミニマルなフォルムは、静かに佇みながらも強い存在感を放ちます。
リバティ社のアイコニックなファブリックが、アウトドアチェアの概念を軽やかに更新します。
プラスティックス

プラスティックスアウトドアリバティは、屋外空間でも使用することができるモジュラー式ソファです。
ピエロ・リッソーニによるデザインで、バルコニーから広々としたガーデンまで、あらゆるシーンにフィットします。
リバティパターンの幾何学柄2種とフラワーパターン1種から選べ、屋外でも色褪せず、空間に詩的なアクセントを加えます。
※ロングタイプもあります。
クッション

撥水性のあるリバティ生地を使用したクッション。アウトドアリビングに遊び心と安心感をプラスします。
まとめ:空間に宿る詩と構造美
Kartell|カルテル × Liberty|リバティのコラボレーションは、家具における“美”の定義を問い直す試みです。
構造と装飾が一体となり、空間に詩情と物語を宿すプロダクトたち。
美しさだけでなく、品質・耐久性・哲学を重視する方にこそふさわしいコレクションです。
この融合がもたらす新しい価値を、ぜひご自身の空間で体感してみてください。