THE DNA OF Kartell
Kartell(カルテル)はブランドアイデンティティを8つのキーワードで表現しています。
DESIGN|デザイン
デザイン企業であるKartell(カルテル)は、その創造性を多面的に表現することができます。長期的な視野に立ち、時間の経過に左右されない製品をデザインし製造することは創造性を高く追求すること。これはさまざまな素材に制約なく取り組む企業で在るという意味でもあります。デザイナーとの途絶えること無く続く対話の中で形作られる創造的なプロセスが独創的なデザインに結実します。その創造的思考プロセスはビジネスのノウハウに寄与する洗練された関係を構築しています。
BEAUTY|美しさ
美を伴う経済活動。それはイタリアのイタリアの比類ない文化的な資産を美しく持続可能なオブジェに変換する能力となり、Kartell(カルテル)を未来へと導きます。
Kartellの望み求めることは、美をサステイナブルにすることです。
美しさは私たちのコミュニケーション方法、ショップに於ける家具のコーディネーションにも、ウィンドウディスプレイにも、お客様との対話(オフラインとオンライン)にとっても美しさは重要な鍵を握っています。つまりKartell.の世界をどのように美しく表現するかということです。
美しさにはさまざまなかたちがあります。世界各地の特別な場所で開催されるイベント、伝統あるミラノサローネのような主要な国際的イベント、書籍など。
Kartellは美のアンバサダーであり、美を守り続け、多くの人々に提供することを約束します。
SUSTAINABILITY|サステイナビリティ
それは常に進化し続ける概念です。今日行っていること、そして過去から行ってきたことすべてが持続可能でなければなりません。これがKartell(カルテル)の歩んできた唯一の道でもあります。つまり、「Kartell loves the planet」というマニフェストで定義したコミットメントを尊重すること。
現在、製品から組織管理、財務、社会的な活動まで、さまざまな分野で結果を出し、さらに改善し続けてます。
サステイナブルな進化を遂げるためには常に素材が重要事項です。
現在、主役はリサイクル素材です。ポリプロピレン、ABS、PMMAは産業廃棄物からつくられ、認証された森林からの木材、農業廃棄物からつくられたバイオ素材。美しい透明性を確保しているポリカーボネート2.0は紙やセルロースの廃棄物からつくられています。そしてリサイクル素材を使用したセラミックスやファブリック、そして化学物質を含まないバイオフィニッシングなど。
サステナビリティとは細部へのこだわりであり、Kartellは国連が掲げる目標を達成するために努力し、現在および将来のすべての行動において循環型経済の好循環モデルになることを目指しています。
INTELLIGENCE|インテリジェンス
人工知能、メタバース、デジタルアート。Kartell(カルテル)もA.I.に挑戦しています。
まずは人工知能を革新的なプロジェクトで取り組みました。それは人間の知能をサポートするために行われました。なぜなら人間の知性こそ、常に優位に立たなければならないからです。
それは創造的な精神の働きによってのみ、時代を超えたオブジェを創出することができるからです。
過去からインスピレーションを得て、未来のデザインアイコンとなるもの。
時代を超えて愛される製品は、創造的な思考によってのみ創出されます。
その美しさと価値在るアイデンティティは年月が経っても色や質感が変わっても、ニーズや素材が変わっても美しさと価値を保ち続けることができます。
インテリジェンスとは自分の在り方を変えることなく、視覚的な変化を可能にする賢さを意味します。設計の段階から無駄を省くように原材料の使用量を最適化できることも知性といえます。
TECHNOLOGY|テクノロジー
創造性を追求するために、私たちは時に技術に関する課題に直面することがあります。
障害をチャンスに変えるために、研究と情熱をもって解決しています。
持続可能性と高性能の双方を追求するために、科学の進歩はより機能的で新しい製造機械やプロセスを特定することに繋がります。
例えば射出成型機。より少ない原材料で想像できる機械、環境に優しい変換技術、廃棄物を高貴な素材に変換する技術など。
テクノロジーはKartell(カルテル)にとってこれからのすべてであり、それ以上のものといえます。
テクノロジーはKartellがより良く、より速く仕事をするために用いる手法です。
なぜならば今日のマーケットは変化が激しく、Kartellはその変化に柔軟に迅速に対応する必要があるからです。そしてその先を行く必要があるからなのです。
QUALITY|品質
製品の品質、生産管理、アフターサービスは、オリジナルの製品とコピー品を区別する要素です。
Kartell(カルテル)の製品の成功は、しばしば偽造品や模倣品を生み出しました。そのためKartellはデザインから製造までサプライチェーン全体を通じて、完全なオリジナル性と優れた品質を保証するために常に厳格な姿勢が求められています。
エンドユーザーとの良好な関係は製品の成り立ちや価値をお伝えし、感動、共感していただくコミュニケーションによって保たれます。
また、品質保証のために強度や耐久性を保証するUNI規格から、製造工程時の空間のCO2排出量の少なさを証明するグリーンカードなど、さまざまな製造の工程に応じた認証も品質を保証しています。
もちろんFSC木材や合成工程など、原産地に関してすでに認証されている原材料の認証もあります。
CULTURE|文化
Kartell(カルテル)における文化は、「物質化」です。創造すること、自分の経験を管理すること、それを共通の資産に変えることです。
すべての新製品は、私たちの文化的な資産からインスピレーションを受けています。Kartellミュージアムはそういう意味に於いて、私たちを刺激し続けます。
豊かな未来への礎を築くために、過去に目を向けなければなりません。そして未来は必ずや一歩前進し、他より一歩先に進み私たちが進みたい方向への一歩となるはずです。
記憶をなくして未来はあり得ません。Kartellの未来は創業者の経験、過去の経験、そして世界中で賞賛され、購入された多くのKartell製品に基づいています。
記憶は私たちのカタログの中にもあります。
その一方で新しいアイデアも盛り込み、素材や色を変えた新しいエディションも発表しています。
異なる素材や色で作られた新しいエディションや、Kartellの伝統的なスタイルにとらわれず、Kartellのインダストリアルな精神を反映させたプロジェクトなどです。そのブランドのミッションは、思い出を新しい視点で描くことです。
FUTURE|未来
Kartell(カルテル)は、これまで行われてきたことを収集することで将来を展望し、継続的な研究開発の精神でデザインチームと協力しカタログへのアプローチを拡大しています。
Kartellはショップやショップウィンドウに於けるブランドイメージの維持にも一層気を配っています。なぜならばブランド全体のビジョンを完全に再現していなければならないからです。
未来はすでに存在しているのです。
私たちは、熱意と厳しさをもって仕事を続けることができます。
その中心は家族であり、すでに三代目が経営の中心的役割を担っています。
Kartellのすべての基本である倫理を基礎としたグローバルなファミリービジネスであるために、経営において重要な役割を担っています。
THE HISTORY
Kartell(カルテル)は1949年、イタリアのロンバルディア州にジュリオ・カステッリによって創立。プラスチック加工技術を活かし、常に革新的でデザイン性、品質の高い洗練されたインテリアを生み出します。
フィリップ・スタルク、ロン・アラッド、アントニオ・チッテリオ、フェルッチョ・ラヴィアーニ、ピエロ・リッソーニ、パトリシア・ウルキオラといった、デザイナーや建築家とのコラボレーションを行い、やがてブランドを象徴するような製品を生み出しました。
転機となったのは、長年の研究の末、画期的な技術革新により、1999年にカルテルが世界で初めてポリカーボネートを使用した家具を発表した時でした。その結果、モダンでミニマルなデザインの透明チェア「ラ・マリー」が誕生し、現在もカルテルのベストセラーのひとつである「ルイ・ゴースト」への道が開かれました。この瞬間から、カルテルはユニークで独創的な透明性というテーマを発展させ、探求し、表面と形状の研究を続け、新しいテクノロジーと高性能素材の使用により、これまでにない製品を生み出すことを可能にしました。