
家具は単なる生活の道具ではなく、空間そのものを語る存在です。
Kartellの「ゴーストシリーズ」は、そのことを最も鮮やかに証明するアイコンといえるでしょう。
透明なポリカーボネートで成形されたチェアやスツール、ミラーや収納家具は、まるで空気のように軽やかに空間へ溶け込みながら、確かな存在感を放ちます。
今回はルイゴーストをはじめとした「ゴーストシリーズ」についてご紹介します。
<目次>
1.ゴーストシリーズ誕生の背景
2-1.モデル紹介|「ルイゴースト」
2-2.モデル紹介|「ビクトリアゴースト」
2-3.モデル紹介|「チャールズゴースト」
2-4.モデル紹介|「ワンモア」「ワンモアプリーズ」
2-5.モデル紹介|「ゴーストバスター」
2-6.モデル紹介|「フランソワゴースト」
1.ゴーストシリーズ誕生の背景
1-1.名前の由来
シリーズの始まりは、Kartell のアイコン的存在であるルイゴーストチェア。
デザイナーのフィリップ・スタルクは、18世紀ルイ王朝時代のクラシカルな椅子を透明なポリカーボネートで再構築しました。
強靭でありながら軽やかな素材を用いることで、椅子は「見えるのに見えない」不思議な存在感を持ち、まるで幽霊のように空間に溶け込む。そのコンセプトから「Ghost=ゴースト」と名付けられました。
1-2.シリーズ展開
ルイゴーストの成功は、Kartell の哲学「デザインを日常に届ける」を体現するものでした。
その後、肘掛けを省いたビクトリアゴースト、スツールタイプのチャールズゴースト、バースツールのワンモア、ワンモアプリーズ、さらにコンソールテーブルのゴーストバスターへと広がり、透明素材とクラシカルなフォルムを共通言語とする「ゴーストシリーズ」が確立されました。
1-3.デザインの意味
ゴーストシリーズは「古典様式と現代技術の融合」を象徴しています。
クラシカルな形を持ちながら透明素材によって圧迫感を消し、光を取り込むことで空間を広く見せる。
存在感を消しながらも確かな美しさを残す――それがKartellの哲学であり、スタルクが追求した「日常にアートを宿す」思想です。
2.各モデルの紹介
2-1.「ルイゴースト」

2002年に誕生した Louis Ghost Chair は、Kartell を代表する名作です。
バロック様式の優雅なラインを透明素材で再解釈し、クラシカルでありながら軽快な印象を与えます。
フォーマルな食卓にもカジュアルなリビングにも自然に馴染み、置くだけで空間を明るく照らす存在です。
2-2.「ビクトリアゴースト」

ビクトリアゴーストは、シリーズの中でも特にエレガントなモデル。
背もたれが楕円形にデザインされ、ルイゴーストの直線的な美しさに比べて柔らかく軽やかな雰囲気を漂わせます。
ホテルやイベント会場に並べても圧迫感がなく、上品で洗練された印象を保ちます。
クラシカルな優雅さと素材革新が融合した一脚であり、Kartell の哲学を象徴する存在です。
2-3.「チャールズゴースト」

チャールズゴーストは、クラシカルなバロック調の脚を持ちながら透明素材で軽快さを実現したスツール。
室内外を問わず、キッチンやバーのカウンターに最適です。
高さのバリエーションやスタッキング機能を備え、実用性とデザイン性を兼ね備えています。
2-4.「ワンモア」「ワンモアプリーズ」

ルイゴーストのフォルムを継承しつつ、背もたれを楕円形や四角形にアレンジしたバースツール。
2種類の高さがあり、家庭用キッチンから商業空間まで幅広く対応可能です。
透明感とクラシカルなフォルムを活かしながら、空間に統一感をもたらします。
2-5.「ゴーストバスター」

ゴーストバスターは、クラシカルなチェストを現代的に再解釈したコンソール。
直線と曲線を組み合わせたフォルムが光を反射し、奥行き感を生み出します。
シンプルでありながら存在感があり、リビングやエントランスに置くだけで空間を洗練させます。
2-6.「フランソワゴースト」

フランソワゴーストは、フィリップ・スタルクが手掛けたミラーです。
光を受けて輝くポリカーボネートの縁が、ガラス細工のような透明感を演出します。
クラシカルな額縁を思わせる造形ながら、モダンな空間にも自然に溶け込みます。
サイズやカラーのバリエーションが豊富で、インテリアに合わせた柔軟な選択が可能です。
まとめ
Kartell のゴーストシリーズは、空間に光と透明感をもたらします。
フィリップ・スタルクの思想「日常にアートを宿す」を体現し、クラシカルな優雅さと現代的な素材革新を融合させた家具たち。
あなたのインテリアに必要なのは、幽霊のように溶け込む透明感でしょうか、それとも空間を主役に変える存在感でしょうか。
ゴーストシリーズで、空間を一瞬で変えてみませんか。