
イタリアを代表するデザインブランド Kartell(カルテル)。
そのDNAには、素材の革新、光と透明感への探求、そしてアートとプロダクトの境界を溶かす独自の美学があります。
「PLANET(プラネット)」は、その哲学を最も鮮やかに体現した照明シリーズのひとつ。
デザインを手がけたのは、世界的デザイナー、吉岡徳仁氏。
彼は「宇宙を彷彿とさせる光」をテーマに、未知の惑星のような輝きを樹脂素材で表現しました。
Kartellらしい実験精神と吉岡氏の感性が融合したプラネットは、照明という枠を超え、空間を彩る光のアートピースとして存在感を放ちます。
<目次>
1.透明という素材の挑戦
2.カラーと空間演出
3.タイプ別の魅力とシーン提案
4.シリーズで紡ぐ空間ストーリー
5.まとめ
1.透明という素材の挑戦

Kartellのデザイン史において、「透明」は特別なキーワードです。
吉岡徳仁氏が得意とするクリスタルのような透明感を、樹脂という素材で極限まで追求。
従来の樹脂では到達できなかったガラスのような輝きを実現しました。
透明なプロダクトは光に最も近い存在。その光をどう造形し、どう魅せるかという挑戦の結果、プラネットは誕生したのです。
2.カラーと空間演出
プラネットは、クリア・グレイ・イエロー(※スタンドタイプはクリア・グレイの2色)から選択可能です。
クリア:光の反射が最も美しく、どんなインテリアにも溶け込む万能カラー。モダン・北欧・ミニマルな空間に。
グレイ:落ち着きと高級感を兼ね備え、モノトーンやホテルライクな空間に最適。
イエロー:柔らかで温かみのある光を放ち、ナチュラルや木目調の家具と好相性。アクセントカラーとしてもおすすめ。
3.タイプ別の魅力とシーン提案
ミニタイプ(バッテリー式)
手のひらサイズで持ち運び自由。
ベッドサイドやテラス、書棚の中など、コンセントのない場所にも置けます。
3段階調光で光の表情を楽しめます。
スタンドタイプ(2サイズ・ディマー付き)

高さ約130cm/160cm。ソファサイドや玄関ホールに置けば、目線の高さでプラネットの輝きを堪能できます。
高さ違いで揃えるコーディネートも魅力です。
フロアタイプ

φ31cmの存在感ある大きさはキャビネットの上だけでなく床置きの照明としても活躍します。
廊下やエントランスをドラマチックに演出します。
ペンダントタイプ

宙に浮かぶ「惑星」のような存在感をより感じることができ、複数灯を高さやカラーを変えて吊るすことで、動きのある光景を作り出せます。
テーブルタイプ(ディマー付き)

高さ53cmでソファサイドやデスクに最適。就寝前のリラックスタイムの光源としてもおすすめです。
4.シリーズで紡ぐ空間ストーリー

プラネットは単体でも美しいですが、シリーズで揃えることで空間に統一感と奥行きを与えます。
ダイニング上のペンダントとリビングのフロアランプ、ベッドサイドのミニタイプなど、シーンごとの光を組み合わせることで、光のリズムがあるインテリアが完成します。
5.まとめ
プラネットは、Kartellが長年培ってきた素材革新の技術と、デザイナーの詩的なビジョンが結晶化した照明です。
それは単なるインテリアではなく、日常を宇宙的スケールの美しさで満たす「光の彫刻」。
あなたの空間にも、そのきらめきを迎えてみませんか。
デザイナー:吉岡 徳仁|Tokujin Yoshioka
1967年生まれ。倉俣史朗、三宅一生のもとでデザインを学び、2000年吉岡徳仁デザイン事務所を設立。
デザイン、建築、現代美術の領域において活動し、代表作には、東京2020オリンピックトーチのほか、オルセー美術館に常設展示されているガラスのベンチ「Water Block」をはじめ、クリスタルプリズムの建築「虹の教会」、結晶の椅子「VENUS」、ガラスの茶室「光庵」などがあり、国際的に評価されている。数々の作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やフランス国立近代美術館(ポンピドゥーセンター)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)など、世界の主要美術館に永久所蔵されている。
世界のデザイン賞を多数受賞しDesign Miami・Designer of the Yearや、Milano Design Awardなど、国際的なアワードを多数受賞。
アメリカNewsweek誌による「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれている。